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全加算器

次に全加算器を作ります。全加算器とは、半加算器に、前の桁の繰り上がりを入力出来るようにしたものです。半加算器と同様に、全加算器もFullAdderコンポーネントを作ります。

真理値表にすると以下のようになります。

ABCinCoutS
00000
01001
10001
11010
00101
01110
10110
11111

A, B, Cinが入力、Cout, Sが出力です。Cinは繰り上がりの入力を、Coutは繰り上がりの出力を表しています。

ここで、AとBを半加算器で足したときの出力を見てみましょう。

ABCS
0000
0101
1001
1110

全加算器の真理値表の入力A, BをC, Sに置き換えてみます。

CSinCinCoutSout
00000
01001
01001
10010
00101
01110
01110
10111

ここで、Soutは、SinとCinの和になっていることがわかります。その繰り上がりとCの論理和がCoutとなります。実際、Cが0かつSinとCinの和の繰り上がりが0の時、Coutは0、CまたはSinとCinの和の繰り上がりが1の時、Coutは1となっています。

以上から、全加算器は次のようになります。